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箇所・機能別に見る玄関リフォームのポイント!

 2018/06/19 リフォーム  

箇所・機能別に見る玄関リフォームのポイント!

玄関のリフォームについて、玄関の劣化や老朽化がリフォームのきっかけとなっているケースは少ないと考えられます。玄関のリフォームをするきっかけとして多いと考えられるのは、水回りキッチンなど他の部屋をリフォームする際に一緒に行うというケースや、住人の生活スタイルや健康状態による変化に合わせてリフォームを行うというケースが主な理由と考えられます。

 

こうした玄関リフォームのきっかけに注目すると、家を建てる段階で長期的な見通しをたてて設計しておけば、長年にわたって快適に使用できるという事になります。

 

また、家の顔とも言われる玄関だけに、土地活用や不動産取引を考える際にもその価値を左右する箇所であるとも言えるため、機能性はもちろん、デザイン性にも優れている事が理想的です。長く快適に玄関を使用していくためのリフォームのポイントを考えてみましょう

 

玄関は家の顔

玄関は来客時に必ず見られる部分で、家の顔とも呼ばれます。訪問者に与える印象も強く残り、玄関が暗いと家の雰囲気も暗いという印象を与えてしまったり、玄関が散らかっていると家の中も散らかっているのだろうと思われてしまいます。

 

一方、住んでいる人にとっては外の土地との境界となる部分で、外気との温度差があったり、風雨が入り込むこともあれば、防犯上の不安要素となる事もあります。そんな玄関でリフォームの対象となる事が多い箇所は、ドアや靴箱などの収納、床、框、そして壁紙などです。

玄関に対してよくある不満や要望には様々なものが挙げられます。

光が十分に入らず暗い事

玄関付近に明かりをとれる窓がない場合や、玄関ドアが光を通さない場合などは十分に光が入らず、暗い印象を与えてしまいます。

防犯上の不安があること

ドアの鍵のタイプによっては防犯性能があまり高くない事があります。鍵以外にも、ドアや玄関付近の窓が古く、簡単に壊れてしまうようなものも不安要素となります。

すきま風が入るせいで玄関が寒い事

老朽化などによりドアがぴったり閉まらず隙間が空いてしまい、すきま風が入ってしまい寒いといったケースや、気密性の低い玄関ドアなどの場合も冷気が入ってきて寒くなってしまいます。

靴の臭いが残る事

脱いだ時の靴の臭いがずっと残っていて気になると言った不満や、傘や長靴などの雨具の独特な臭いが残る事が悩みの種となります。

玄関が狭い事

玄関がせまく、来客時には脱いだ靴で踏み場がなくなるという不満や、子供がいる家庭ではベビーカーや砂場遊びの道具やボールなどを置くスペースが欲しいという要望が多く、玄関を広くしたいと考える人は少なくありません。

収納が足りない事

靴箱などの収納や、靴のお手入れグッズ、傘などの雨具や出かける際に玄関にあると便利な靴ベラや虫よけスプレー、子供の外遊びのおもちゃなどを収納しておきたいといった要望や、写真や華などを飾りたいという人も少なくありません。

家族の中に高齢者がおり、段差を調整したいという要望

年配の方は靴を脱ぎ履きする際に、腰かけられるところがあると楽に脱ぎ履きすることができます。また、段差が大きすぎる場合には大きな負担となるため、複数の段差を設けて一つ一つの段差を上がりやすい段差に調整したり、手すりを取り付けることで、段差を楽に上がることができるようになります。

 

こうした不満や不具合は、同時に複数発生していることが多いため、例えばドアだけ換えたり、簡易的に収納を増やしただけではその玄関が抱える不満や不具合のすべてを解消できない場合があります。

 

例えば、現時点で不満がある箇所は収納が足りないという事と十分に光が入ってこない事だけですが、将来的に親と同居する予定があったり自身が高齢になった時のことを考えると段差が大きく手すりもないため段差を調整して手すりを取り付けておきたいといったように、現時点でいくつか不満や不具合があった場合に、長期的に見てこれから他の箇所でも不満や不具合が出てくると考えられるケースも多いため、玄関の全体をリフォーム対象として、長期的に考え、不満や要望に合わせてリフォームをするのが理想的です。

 

ドアのリフォームポイント

リフォームにおいては、施工する箇所によってそれぞれポイントが異なります。防犯面においてドアは重要な箇所で、ピッキング盗の開錠技術も進んでいますし、気密性を高める事ですきま風や砂埃を防いだり、騒音対策にもなるため、玄関におけるドアの存在は非常に重要となります。

 

ドアのリフォームをする際にポイントとなるのは、ドアの種類や材質、色、そして性能です。

 

一つ目のドアの種類については、大きく分けると

  1. 開き戸
  2. 引き戸

の2種類です。

 

現在ではさらに細分化されており、ドアの袖の固定部や欄間をどうするか選択することも可能です。開き戸のメリットは間口が狭い玄関でも設置可能で、洋風なデザインが多く、主流となっている片開きから、袖も明けられる親子ドアや、片袖固定、両袖固定、間口が広ければ両開きのドアも選択可能です。

 

開口部を多くとるためには固定部のないドアが適していますが、玄関が奥に凹んだ構造の場合は構造上90度開かない場合もあるため注意が必要です。

 

また、開口部を大きくとるとその分ドア自体や開くためのスペースも大きくなります。そのため、開き戸を選ぶ場合はドアが開く方向のスペースや角度を考慮しなければなりません。また、健常者にとっては簡単な事でも、車いすに乗っている人や高齢者にとっては少し移動してドアをかわすのも簡単ではないため、そういった点も考慮しなければなりません。

 

一方、引き戸は和風というイメージが強いですが、最近では様々なデザインのものがあり、ドアの前後のスペースが不要で、病院や福祉施設に採用されていることから分かるように車いすや高齢の方でも出入りがしやすいというメリットがあります。

 

引き戸の場合は横方向にドアをスライドさせるスペースが必要となります。具体的な引き戸の種類としては、一般的な引き違い戸をはじめ、戸が一枚の片引き戸、中央から両側に開く引き分け戸、戸が壁に反ったり収納される引き込み戸があります。

 

二つ目のポイントとなる材質と色に関しても近年では種類が増えており、大きく分けると金属製と木製の2種類があり、家の壁や構造に合わせて選ぶことができます。

 

金属製のものとしては銅板やアルミ、ステンレスなどが主流で、耐久性が高いというメリットがありますが、木製のような温かみのある雰囲気はありません。熱伝導率が高いため冷えやすく、結露することもありますが、加工しやすくデザイン性にも優れています。

 

木製のものとしてはナラやチークを利用したものが多く、断熱効果が高く結露しにくいというメリットがありますが、表面の塗膜がはがれると一気に傷みが進んでしまうため、一定期間ごとにメンテナンスが必要です。最近では断熱扉も人気があり、扉の内部には断熱材が入っており、ガラス部分も複層となっています。

 

三つ目のポイントとして、ドアの性能についても様々な着眼点があります。気密性という点では、スライドさせる構造でレールが必要な引き戸よりも開き戸の方が優れています。防犯面でも開き戸の方が性能が高いとされていますが、空き巣などはガラス窓を破る事が多いので、性能の高い鍵が複数ついているなど開錠に時間がかかる場合は玄関から入られることはほとんどありません。

 

採光は扉の種類よりもガラスをどれくらいの部分に使用するかで変わりますが、ガラス部分が大きくなるとその分断熱性が失われるため、機能に関しては取捨選択が重要なポイントとなります。小さな子供でも開閉がしやすいなど工夫されているドアもあり、操作性が優れているかどうかも重要です。

 

収納のフィロームポイント

玄関には限られたスペースしかないため、玄関の収納には様々なニーズがあります。最低でも靴と傘は収納できなければ困りますし、可能であれば掃除道具や子供のおもちゃ、ベビーカー、三輪車、スポーツ用品やコート等も収納したいと考える人も多く、サイズや形状の異なるものを一緒に収納するには収納棚にも工夫が必要となります。

 

収納を増やしたいのであれば、玄関を見渡してみて使用されいてない箇所がないか、空間を探してみるのが有効です。よく見かける、腰くらいまでの靴箱であれば、それを天井までの高さがある収納棚に換える事で簡単に収納が増やせます。高い位置の収納は使いづらいと考える方も多いですが、高い位置には使用頻度の低い物を収納すればいいので大きな問題ではないと考えられます。

 

しかし、その分開放感が損なわれたり、圧迫感が出てしまうため、機能性とデザイン性のどちらを優先させるかという所がポイントとなります。どのような大きさの収納棚にするにしても、土間から少し浮かして空間を作っておくと、一時的に履くようなサンダルを隠して置く事も可能ですし、収納棚の底板を外しておく部分を少し設けておくことで傘の水切りやブーツや長靴の収納にも便利に使用することができます。

 

窓がある玄関の場合は、窓の位置を変えたり窓をあきらめる事でも収納を増やすことができます。窓をふさいで収納を作るのも一つの方法ですが、採光も欲しいと言う場合には、収納の上下部分である天井付近や床付近に幅が広い横長の窓を作る事で、天井や床に光が反射し、ある程度の明るさが確保できます。

 

玄関リフォームによって広いスペースが確保できるのであれば、土間と廊下側の両方に繋がっているウォークインクローゼットを検討するのも一つの選択肢です。土足のままで利用できるウォークインクローゼットは利便性に優れており、靴や傘、コートなどはもちろん、ベビーカーや子供のおもちゃや自転車、スポーツ用品やアウトドア用品を収納することも可能です。

 

また、ウォークインクローゼットを設ける事で玄関土間が少し狭くなったとしても、その分靴箱や収納棚をなくせるため、空間が広く感じられ、圧迫感もあまり感じられません。また、ウォークインクローゼットは玄関とは別の空間となるため、玄関が乱雑にならないというメリットもあります。

 

リフォームの前に一度整理整頓をするというのも大切なポイントです。デザインが今の流行に合っていなかったり、足に合わなくて履きづらいといった理由があってあまりはかない割には思い出がある場合や非常に高かったから、という理由で捨てられない靴は意外に多く、思い切って捨てるという事も大切です。どうしても捨てられない場合や、家族の人数が多くて捨ててもまだたくさん靴がある場合には、靴を重ねたり立てたりしてコンパクトに収納できるグッズも色々売られているため、効率よく収納できるように工夫してみるのも良いでしょう。

 

数年履いていない靴は、今後履くようになる可能性も低いため、リフォームや新たな収納棚の設置という方法をとらなくても、そういった靴や現在玄関に収納しているものをいったん整理した上で、捨てるなり、他の場所へ移動するなりしてみれば不満が解消されることもありますし、どれくらい収納が足りないのかを把握することができて収納を増やすという方法も取れます。このような理由からも一度整理整頓をしてみるというのは重要なポイントとなります。収納量ばかりを求めてしまうとデザイン性に欠けてしまう可能性もあり、土地活用としての不動産価値にも影響しかねません。

 

床のリフォームポイント

家の内部で唯一土足で歩く場所である玄関土間は、当然汚れることを想定して床材を選ぶ必要があります。床材の種類としては、タイル、コンクリート・モルタル、天然石などが主流ですが、それぞれメリットやデメリットがあります。

 

一つ目のタイルは、土間の中では最も一般的な材質で、モルタルの下地にタイルを張り付ける形です。タイルを使用する場合、玄関ポーチと土間では同じタイルを使用する事が多く、同一の素材を使用することによって統一感を出すことが可能となりますし、タイルが繋がる事で土間を広く錯覚させる効果もあるとされています。表面にタイルをはるため、タイルが個別に割れてしまうというリスクはあるものの、サイズや素材、そして色の選択肢が非常に豊富であり、好みの土間をデザインする事ができるのも人気の理由となっています。

 

タイル以外の素材にも共通する事ですが、表面が平らで光沢があるものほど摩擦が少なく吸水性も低いため、滑りやすいというデメリットがあります。そのため、焼き物のタイルにおいては釉薬を使用しているかどうかもタイルを選ぶポイントとなります。しかし、メーカーの技術も進んでおり、吸水性を抑えていても滑りにくいタイルや掃除などの手入れをしやすいタイルなど、様々な製品があるため好みに合うタイルを探すと良いでしょう。

 

二つ目のコンクリート・モルタルに関しては、いくつか種類があり、表面の仕上げ方に違いがあります。金ゴテ仕上げはコテを使って表面をフラットに仕上げる方法で、仕上がりの奇麗さは左官職人の腕次第という部分もあります。土間は土による汚れが多いため、表面が平らであれば掃除をしやすいというメリットがありますが、一方で滑りやすいというデメリットがあります。

 

ハケ仕上げは、表面をハケで引くことによって細かい線を入れる仕上げ方です。金ゴテ仕上げの滑りやすいというデメリットは解消できますが、溝があるため掃除には手間がかかることになります。ステンシルコンクリートは、コンクリートに模様が施されたステンシル(型紙)を敷いて、上からカラーハードナーと呼ばれる顔料の入った硬化剤を刷り込む方法で、見た目はタイルのような仕上がりとなります。

 

色や模様のパターンも好みのものを選べますし、タイルや石を張り付けるのとは違い剥がれる心配もなく、硬化剤を表面に刷り込むためデザイン性と耐久性に優れていますが、手間がかかる分コストもかかってしまうのがデメリットとなります。

 

洗い出し仕上げはコンクリートに玉砂利を入れて、そのコンクリートが乾く前に表面を洗い出し、粒が残るように仕上げる方法です。玉砂利の色や大きさを変える事でバリエーションがあり、滑りにくいというメリットもありますが、難しい手法で仕上がりが職人の腕に左右されるリスクがあります。また経年変化で表面の玉砂利が取れるというデメリットもあります。

 

三つ目の天然石には、大理石と御影石があります。大理石は高級住宅のイメージですが、安価な人工大理石の普及により玄関やキッチンでよく使われています。大理石は磨いて使用されるので滑りやすく、吸水性があるため泥が染み込むと落ちなくなり、メンテナンスが必要となります。

 

御影石も磨いて使用する事が多いため滑りやすいですが、吸水性は低いため大理石よりも手入れは簡単で、黒やグレーの他にピンク色や緑色のものもあります。バーナーで表面を加熱する事で凹凸を作る事もできますが、色は薄くなり光沢もなくなりますし、汚れやすくなります。

 

框・式台のリフォームポイント

框や式台のリフォームにおいてもポイントとなる事があります。框や式台という言葉を聞いても、馴染みがなくどの部分のことなのかよくわからないという人が多いと思います。

 

框というのは、土間と床面の段差に付ける化粧板のことで、段差を正面から見ると床板などの断面が見えてしまうため、それを隠す狙いがあって框がつけられます。段差の正面の、地面に対して垂直な面が上がり框と呼ばれ、側面の壁に沿った部分は付け框と呼ばれます。

 

框は基本的に擦り減るという傷み方をする箇所ではありません。土間から上がる際には体重がかかり、強い力で踏まれる箇所となるため強度が求められますが、玄関に入った瞬間にも、段差を上がる時にもよく目につく箇所であるため、強度だけではなくデザイン志向が強い箇所でもあります。

 

既存の框の上に重ね張りすることが可能な木材の「リフォーム框」という素材があったり、土間や廊下の床面で使用している天然石やタイルと同じものや、式台と同じ木材を框に貼って統一感を出すなど、機能性だけなくデザイン性を楽しむ人も少なくありません。

 

式台というのは、土間と廊下など、玄関の段差が高い場合に一段低めの台を渡して段差を小さくする役目の板の事を指します。

 

その由来は、その昔武家屋敷で来客者が地面まで降りなくてもかごに乗ることができるように設けられた板の間であったとされています。古い戸建ての家ではよく見かけられる式台ですが、最近の住宅では式台を設けるほど大きな段差にならないように工夫されているため、式台がある玄関は少なくなっています。

 

式台は必ず必要というものではないため、マンションやアパートなどの集合住宅のように、土間と室内の段差が低い場合には式台を設ける意味はありませんし、そもそも低すぎる場合には式台を設けることは不可能です。土間との段差は、一般的な健康な大人の場合と、子供や高齢者にとっては感じ方が違うため、式台が必要とされる小さな子供や高齢者がいるかどうかという家族構成にも影響されます。

 

式台には人が乗るため、大人が乗っても問題ないような強度が必要となります。箱状態ではなく土台に板を乗せる形の式台の場合はある程度の厚みとしっかりとした強度の板を使用する事が必要となります。したがって強度の面から考えれば、底をつけて箱状の式台を設置して、階段状にするというのが安心できるかもしれませんが、土台に天板を乗せる形の式台であれば、下の隙間部分に一時的に靴を収納することも可能になるというメリットがあり、収納を多くとりたい場合には有効ですが、砂や埃が入ってしまうため、掃除が大変というデメリットもあります。

 

式台は自分で作成するDIYのキットも販売されており、自分で作成して設置することも可能ですし、プロに作ってもらうものでも後から設置することが可能な物もたくさんあるため、現時点ではなくても不便ではないと言う場合には設置する必要はなく、将来的に子供ができたり、家族や自身が高齢になってから検討しても遅くはありません。

 

式台は木で作られることが多く、松材や檜材、ナラ材、欅材、チーク材など、様々な木が使用されており、木目や形が様々で、特に色に関してはたくさんあるため、家や玄関の雰囲気や好みに合わせて選ぶことができます。

 

壁紙リフォームのポイント

通常、一般的な戸建てでは玄関の間口を広くとることはあまりありません。そのため、玄関では幅の広さや土間の床面積よりも、側面の壁の面積の方が広いことが多く、壁紙の色によって玄関内部の印象が大きく左右されることになります。白やベージュといった明るい色の方が、与える印象としては広く、開放的に感じられます。そのため、明るい色が好まれる玄関をはじめ、リビングなどの室内の壁紙としても好まれており、よく使用されています。

 

短調になりがちではありますが、その分デザイン性を重視したい場合には土間の材質や色でアクセントをつけたりと工夫することができます。玄関は、外から帰った際に手を洗う前に通る場所であり、立ったまま靴を脱ごうとする場合には壁に片手を付いて体を支える事も珍しくないため、玄関の壁は意外と汚れやすい場所の一つです。そのため、手入れの事を考えると、汚れを拭いてとることができるような撥水性の高い壁紙を使用するのが理想的です。

 

白やベージュのシンプルな壁紙も明るくて人気がありますが、シンプルであるという事は、逆を言えば単調になりがちとも言えます。個性を出したい場合など、柄のあるものを使用するのも一つの選択肢ですが、採光が十分に確保できる場合でなければせっかくの柄が映えず、十分にその魅力を活かすことができません。

 

採光が十分に確保できない場合は、照明によって明るさを補完することも必要となります。統一感を出すためや、好みを重視して同系色ばかりでまとめてしまうとつまらなくなってしまう事もあるので、ほどよく濃淡や柄、模様を取り入れる事でまとまった空間の中にアクセントがきいたスタイリッシュな玄関にすることも可能です。

 

壁紙を選ぶ際に、候補の一つとして考えると良いのが消臭壁紙です。消臭壁紙の他に消臭タイルなどもあり、臭いが気になると感じる人は使用してみると良いかもしれません。ただ、玄関はトイレや浴室と違って、廊下も含めると意外と広い空間であったり、人が出入りするごとに開放されて空気が流れてしまうため、消臭壁紙や消臭タイルの効果を測定するのはとても難しく、効果がどれほどあるのかというのを見極めるのには向いていません。

 

また、こうした機能的な壁紙の場合、その壁紙を使用する範囲が広ければ広いほど効果を得ることができますが、収納に重点を置いて天井まで収納を設けたりした場合には壁は埋まってしまうため、その効果を十分に得ることは難しくなってしまいます。

 

つまり、消臭壁紙を使用する際には、面積を広くとれるかどうかという所がポイントとなりますが、消臭効果が高い壁紙であっても外気が頻繁に流れ込み、使用できる面積も狭い場合には実感できるほどの効果は得られない可能性がある事は念頭においておかなければなりません。

 

近年DIYをする人が多く、ホームセンターや100円ショップでも様々なDIYグッズが販売されています。壁紙とは違いますが、壁や照明スイッチなどに貼るシールや、壁に貼って手軽に壁紙の雰囲気を変えられるシート、レンガ調の発砲スチロールなど、その種類は日々多様化しています。機能性には問題がないけれど、単に玄関の雰囲気を変えたいという場合には、そういったグッズを使ってイメージを変えてみるというのも一つの方法です。

 

機能性・デザイン

玄関は家族全員が毎日使用する部分であり、来訪者も使用する部分であるため、リフォームをするにあたっては家族構成を考慮するのはもちろん、来訪者にも良い印象を与えられるように、機能性とデザイン性を兼ね備えた玄関にするためのポイントをおさえておきましょう。

 

まず一つ目のポイントは臭いです。

玄関の臭いは、通常外から帰宅し、ドアを開けた瞬間が最も強く感じられます。鼻が外の新鮮な空気に慣れた後では、家の中の臭いに対して敏感なためです。家の内部から玄関に向かった時にも臭いを感じる場合には本格的に消臭対策を考える必要があります。

 

玄関で気になる臭いというのは、靴などの履物からの臭いが中心で、雨の日に濡れてしまったり汗で蒸れたり、冬場には結露で湿気が溜まることからカビが発生し、臭いを発する事もあります。こうした臭いの一番の対策は換気です。履物の状態を清潔に保つことや、消臭剤や芳香剤を使うという方法もありますが、臭い対策の基本はやはり換気であるため、空気の流れがポイントとなります。

 

最近では、玄関ドアに網がついた通気口がついているものがあり、内側から開閉することができるようになっています。換気効率を上げるためには開口している箇所が2箇所以上必要となるため、上下2箇所に通気口があるドアを選ぶか、ドア以外の場所にも1箇所通気口を設けるのが理想的です。

 

ドア以外でも、玄関に小窓があれば換気が可能ですし、壁材等に調湿効果や消臭効果がある物を選び、機能性を活かした対策方法もあります。ウォークインクローゼットにも同じように臭いがこもる可能性があるため、開口部が広くても換気口を設けておくのが望ましいでしょう。

 

二つ目のポイントは段差です。

戸建ての家はマンションなどの集合住宅に比べて段差が高いことが多いはずです。それは木造の住宅の場合、地面から床面までの高さが45cm以上と定められているためです。玄関扉の外が地面より45cm以上の高さであれば土間や床面はフラットにすることができますが、そうでない場合には玄関外から床面に続く部分で段差を作らなければなりません。

 

段差がある事はデメリットばかりではありません。座って楽に靴を履くことができますし、段差がある事で式台を設置し、収納を兼ねる事も可能で機能的です。しかし、段差を上るのが大変という方もいらっしゃるので、そういった場合には段差を低めにして椅子やスライド式のベンチを設けたりすることで、座って楽に靴を脱ぎ履きしたり、楽に立ったりする事ができます。

 

三つ目のポイントは手すりです。

廊下の場合は腰の高さの手すりが一般的ですが、玄関の場合は靴の脱ぎ履きの際や段差を上がる際に使用するため、座っていても立っていてもつかまる事ができる縦の手すりがあると便利です。また、手すりは人の動きに合わせて設置しなければ役に立たないため、縦の手すりと横の手すりの位置関係も重要です。

 

四つ目のポイントは鏡です。

出かける際の身だしなみの確認に、鏡があると便利で、できれば全身が確認できる姿見が理想的です。姿見を置く場所がない場合は、収納の扉に取り付ける事も可能です。

 

五つ目のポイントはニッチと呼ばれる飾り棚です。

ニッチは壁を凹ませて設ける飾り棚で、写真や雑貨などの飾りを置くことでデザイン性が向上します。しかし、ニッチは壁に厚みと空洞がなければ作れませんし、構造や耐久性の問題にも関わるため、専門家の判断が必要です。

 

まとめ

玄関は、設計によっては設置できる家具も限られてしまい、大きく変更したい場合にはリフォームや大掛かりな工事が必要になる事もあります。しかし、考えようによっては最初に将来起こりうる変化も考慮した上で設計しておくことで、リフォームをしなければならなくなるサイクルを遅くする事も可能です。

 

玄関は家の顔とも言える場所で、家の印象を左右する重要な部分です。家族はもちろん来客者も使用する場所だからこそ、ポイントとなる箇所もたくさんあり、機能性とデザイン性を兼ね備えた玄関が理想的となります。

 

壁紙や土間の材質などに好みを反映させ、オリジナリティのある玄関にするのも一つの選択肢ですが、好き嫌いが分かれる部分でもあり、後々土地活用として売却や賃貸経営を考える場合に、不動産価値を左右する可能性もあります。

 

買い手や借主が好まない場合もあるので、土地活用を視野に入れて不動産価値を上げるためには、万人に好まれるシンプルな壁紙やデザインの方が無難かもしれません。土地活用や不動産取引の際にはニッチなどの飾り棚や収納、ウォークインクローゼットなどがあると不動産価値を上げる事にもつながります。

 

また、掃除や手入れがしやすい材質の物を使用する事で奇麗な状態を長く保つことも土地活用や不動産取引においては有益です。逆に、コストがかかっても自分の好みを優先して個性的な玄関にしておいて土地活用や不動産取引の前にシンプルな玄関にリフォームするというのも一つの方法です。

 

玄関リフォームのポイントとなる箇所はたくさんありますが、採光に関しては照明をつけることで対応することも可能ですし、お風呂やトイレなどの水回りや、キッチンなど他の部屋の大掛かりになりがちなリフォームに比べて、選択するポイントはそう多くはないため、一つ一つ長期的な視野をもって選択し、リフォームする事が大切です。

 

家などの不動産を新築するときもリフォームをするときも、施工業者は元請と下請けという関係で成り立っている場合が多く、そうした手数料でコストが高い分に関しては、工事の内容や施工品質、使用される材料には還元されない事がほとんどです。より高品質な施工内容でなるべく安くコストを抑えるためには、工事内容も踏まえての比較がポイントであり、希望するリフォームの内容を細かく伝えた上で複数の業者に見積もりを依頼する事ができる一括見積りが便利です。

 

土地活用や不動産取引は、高額な取引となりますが、資産である家や土地という不動産の価値を高く保つためにも、家の印象を左右する玄関はポイントとなる箇所を踏まえて慎重に設計する事が重要です。

 

ドアの種類一つとっても様々な種類があり、気密性の高い開き戸と高齢者や車いすに乗っていても出入りがしやすい引き戸と、どちらもメリットとデメリットがあります。

 

収納に関しても収納力を優先させるのか、開放感のある空間を優先させるのか、間取りに余裕があるのであれば思い切ってウォークインクローゼットを設置するという方法がありますし、土間部分の素材や仕上げ方には様々な種類があるため、デザイン性を高めるポイントとなる箇所の一つと言えます。

 

段差がある場合には框や式台も必要となる場合があり、特に式台は脱ぎ履きのしやすさや段差解消、収納などの機能性をもたせることも可能です。家族も来客者も使用する場所だからこそ、理想的な玄関にしたいものです。

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